だいぶ間が空いてしまいました。パーツも集まったところで、それらパーツを全部組み付けていきます。
まずはメモリを組み付けします。写真を見てわかるように、メモリスロットは4本あります。今回は元からついていた512MBのメモリは外して、1GB×2の構成にしました。もちろん元からあるメモリを挿したままで2.5GBにしても問題ありません。ML115は3GB以上のメモリを挿すとビデオカードとメモリのエリアがバッティングする、という問題がありますのでメモリを大量に積みたい人は注意してください。WindowsXPならば2GBもあればトレードには十分です。
メモリはかなり大きな力でグイっとやらないと完全に入りません。かといって全体重をかけて横にバキっとなってしまうと破壊してしまいますので、ゆっくりと挿入してください。きちんと入ると少しクリック感があります。もしうまく入らなかった場合には、スロットの両サイドのレバーを広げて再度チャレンジしてみてください。
次にビデオカード、サウンドカードを設置します。拡張スロットのカバーを外してから、ビデオカードをPCI Expressスロット(やや長い方です)、サウンドカードをPCIスロット(白い短いスロット)に装着します。この写真はビデオカードを装着したところです。
もしハードディスクを交換する場合には、フロントのカバーを外してさらにもうひとつある金属製のカバーも外して交換します。CD-ROMドライブを交換するときには、後ろの電源ケーブル、IDEケーブルを抜いて、側面にあるプラスティック製のレバーを少し起こせば前から抜くことができます。CD-ROMドライブにあらかじめついているネジを新しいドライブに移植してください。これはハードディスクも同じです。もしネジをなくしてもあわてないで。この写真にも写っていますが、ちょうどハードディスクの左側にネジがたくさん止められているのが見えます。これを外して使えばOKです。
組み付けるのは、メモリ・ビデオカード・サウンドカード、そしてDVDドライブになります。これだけで組立は完了です。
後は、キーボード、マウス、ディスプレイ(もちろん増設した方のビデオカードに接続します)をつなげて、起動してhpのロゴが出るかどうか確認しましょう。後はWindowsをインストールするだけです。
Windowsをインストールし終わったらビデオカード、サウンドカードのドライバをインストールしましょう。これらはパーツを購入時に付属していたもので大丈夫です。また、ネットワークドライバですが、ML115にはWindowsXP用のドライバが付属していません。しかし、同梱されているCD-ROMには、Windows Server2003向けのドライバが入っています。これを使えば問題なくWindowsXPでもネットワークを認識します。詳細はこちらの3番からを参照してください。
これでデュアルモニターに対応したPCが完成しました。ざっとコストを計算してみると、
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ML115…1.5万
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ビデオカード…1万円程度
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サウンドカード…2千円程度
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Windows…1万円程度で購入可能
ということで最低限であれば3万7千円でデイトレPCを完成させることができます。もちろんDVDドライブやハードディスクを交換すればプラス1.5万円程度は見ておかなければなりませんが、かなり安価にデイトレPCを用意することができます。
そのほかディスプレイや細かなケーブル類も必要になりますが、本体自体の値段が安価であることはトータルコストでも有利でしょう。今お使いになっているPCは普通に活用し、デイトレ専用PCを用意することでトレード中に家族にPCを使わせてと言われることもなくなるでしょう。自作するのはちょっと敷居が高いなあ、という方でもカスタマイズすることでハードルを低くすることができます。ぜひチャレンジしてみてください。
注意点
メモリの容量は2GB程度にする。
ビデオカードとCPUが接近しているので、ゲーム用のバカでかいヒートシンクがついたようなカードは買わない。
ビデオカードはDVIコネクタが2つあるものを選ぶ(ただし、片方はアナログ接続でもよいというのであればDVIとD-Subの二つであれば5千円程度から見つかるはず)。
挙動不審なことがあったら、Wikiを穴の空くまでよく読む。