ソニーから新しい一眼レフ「α900」を10月23日に発売すると発表がありました。フルサイズセンサーを搭載して、価格は33万円前後とかなり戦略的な価格を打ち出してきてますね。
対応レンズは従来のレンズ群はもちろん使えるし、APS-Cフォーマット専用レンズ(DTレンズ)装着時には、自動的 にクロップし約1,200万画素相当で撮影できるというニコン顔負けの機能も搭載しちゃってます。ただDTレンズでの使用は本来のAE性能を満たせないということで動作保証してないですが。露出制御を完全にフルサイズフォーマットに振っているので、画角がせまいAPS-Cだといわゆる評価測光がおかしなことになっちゃうんでしょうね。まぁ、これは使い方でいくらでもカバーできます。何より使えないってことがないのが嬉しい。
一番のキモになる映像素子がEOS 1Ds MkIIIを凌駕している画素数ってのがスゴいですね。しかしながら、横が6000ピクセル越えるってのはどんだけ重いデータになるんでしょ。ただ、連写可能枚数がJPEGエクストラファインが11枚、RAWが12枚、RAW+JPEGが10枚ってのはどんなんだ?あまりにも少なすぎないかと思います。連写速度が5コマ/秒ってスピードなのは嬉しいんだけど、このバッファじゃ少ない。メカ部の充実に反して、このパートは手を抜いてしまわれたんでしょーか。
それとデザインが個人的にはいまいち。グリップをもう少しスリムにして欲しかった。軍艦部分のデザインはネオクラシカルな感じでいいと思うのですが、グリップがプラスチッキーでなんというか軍艦部とバラバラのイメージに感じられます。性能自体を追求したのだからいたしかたないと思いますが。縦グリップも必要以上にゴツいというか。これがミノルタの流れなんだからいいんだもんと言われてしまえばαシリーズらしいっちゃー、らしいのかもしれません。
リモコンが標準装備されているのが、やや違和感がありますけど、テレビにつないで見られるHDMI端子もありますから、大画面で楽しみましょう、というソニーの今の戦略をきちんとこの高級機にまで行き渡らせた結果なんでしょう。
実売価格はすぐに30万円を切るか?と思いますので、この25万円台から30万円台までの間に次のEOS 5D後継機も飛び込んでくるでしょうから、ここらへんの戦いは激しくなってくるかと思います。いや、デジタル一眼レフのフルサイズフォーマットの世代の戦争もとうとう本格化してきました。