Canon EOS Kiss X3発表

Kissの新しいモデルであるX3が発表されましたが、トピックスとしては動画が搭載されたことがメインでしょうか。スモール50Dとなって、高感度はISO3200(感度拡張で12800まで)と画素数が1510万画素といった基本部分は同等になりました。相変わらず2桁DシリーズはKissに追いつかれる運命にあるようです。

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個人的には50Dの魅力がこれで薄まったとは思えないので(確かに動画撮影はないけれど)、50Dは基本性能の高いカメラとして次のモデルチェンジまで売れなくなるということはないでしょう。50Dを欲しがる層が動画機能をメインに考えることはないでしょうし。この動画機能も5D MarkIIを脅かすことのないミニマムなものになってしまっています。フルハイビジョンで20fpsってのはいかんせん少ない。SDカードの転送速度でキツかったんだろうな、と思います。もっとも1280x720pで十分かな、とは思いますが。せめてマイク端子は付けて欲しかったな。PanasonicのGH1に負けちゃってるところが悲しい。

ただKiss X3のスゴいところはエントリー機にここまでのハイスペックを詰め込んだところ。ビギナーとして必要な機能は根こそぎありますし、スポーツをRAWで連写したい、などというハイエンドは最初から相手にしていない初心者向け機能に特化したところに、基本性能はハイエンド並みというのがKissらしい。自分で買おうとは思わないカメラですが(すでに5D MarkIIもKiss DXもあるので)、初めてデジタル一眼レフを買うのなら安心して薦められるカメラですね。機能の面ではKiss X2でも十分なので価格によってはどちらを選んでも後悔が少ない。なんせKiss X2は実質4万円ちょっとで手に入れられるのですから。

液晶が92万画素になったのは時代の趨勢として、ここで他社に後れを取るわけにはいかなかったからでしょう。こういった見かけの部分はきちんとスペックアップして、それでいて上位機種を食っちゃいそうなところは据え置くのがKissのポジションとしては正解なんだと思います。

できれば手ブレ補正を内蔵してもらいたかったのですが、現在のキヤノンの戦略上これは見送るしかなかったのかもしれません。そこらへんがキヤノンのズルさなのかもしれませんけど(笑)。


Canon EOS Kiss X2 51,500円はプライスパフォーマンス高いです キャッシュバックも1万円だしね

「Canon EOS Kiss X3発表」への2件のフィードバック

  1. ボディ内手ぶれ補正は動画撮影機能とは両立しませんよ。
    まぁ、動画撮影中は動かさなければいい、とも言えますけどね。ボディ内を載せないというのは、製品戦略上の理由というよりも、レンズ内補正がローエンドにまで普及してれば必要なく、ボディの軽量・コンパクト化につながるという理由もありますし。

  2. うっちーさんコメントありがとうございます。
    動画撮影時にも手ブレ補正効かせられるCCDシフト式のカメラはあるので、やろうと思えば一眼レフでもできそうな気が。もっともかなり大変だろうとは思いますのでKissクラスに搭載するのはナンセンスかとは考えますけど。
    確かに安いレンズまでレンズ内補正できればいいんですが、Lレンズなどでも広角系には一切手ブレ補正ないのが残念だなーと思います。どちらの方式も一長一短あるのはわかるのですが、ボディ内手ブレ補正も搭載してくれれば古いレンズでも使えるし、αシリーズやPENTAXを見ると搭載したからといってそれほど重量がネックになるとは思えない。両方式に対応した初の機種になってくれてもいいんじゃないか、なんて思っちゃうんですよね。

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