以前購入したXtreamer Elviraをクルマに着けるべくがんばってみました。用意したモノは以下の通り。
- Xtreamer Elvira…当たり前だわな
- 10インチ HDMI対応モニター
- ケーブル・電源類
- カーナビ CN-S310D(これは別途レビューします)
このうち特筆したいのは10インチHDMI対応モニター。数ある車載モニターのうちHDMIを搭載したものはかなり少ない。大手メーカーのALPINEなどのフリップダウンモニターなども通常はコンポジットのAV入力しかなかったり。というわけで色々探してみてとりあえず失敗してもいいや!と思って買ったのは中国製と思われる以下のモニターなのだった。
HDMI接続可能/WXGA10.1インチLED液晶/オンダッシュモニター
価格:9,980円(税込、送料別)
これ、正直たいしたことない、と思って買ってみたのです。とりあえず1280×800だしダメなら別の用途に使って、クルマ用はまた考えようと。しかし、ちょっとびっくり。
届いてから実際に映してみて画質の良さに驚愕。悪さじゃないよ、良さに驚いたのだ。値段を考えれば、液晶はTNだろうなぁ、と思っていたのですがIPS(またはVA)のよう。色々な角度から見ても色が反転しないで視野角がちょー広い。そしてフィルムがあらかじめ貼られている(グレアタイプ)。多少端っこの方に気泡が入っていたけど、個人的にはそのままでいいと思わせるクオリティ。もう2,3個買ってもいいレベル。買っても使い道ないので使いませんけど。トイレにでも設置するか?と思っちゃうw
このモニター、フルセグTVチューナ付きのモデルもありますが、5千円違うのと自分はナビにチューナがついている、フルセグの映りが余りよくない、とのレビューもあり普通のモニター機能だけのこちらを選びました。
色も4色選べますが自分が選んだのはブラックウッド。なかなかシックな色使い。ボタン類のデザインがイマイチだなーと思ったのですが、それはガマンできるレベル。また上下反転して着けることも可能なので自由度も高い。
というわけで、前置きが長くなったのですが仮に設置してみました。
まずはモニターを固定する金具を設置。
自分のN BOX+には純正オプションのルーフコンソールがあるので、それにくっつけてみた。このルーフコンソールがないと天井に設置するのはかなりつらいと思われ。N BOX+はルーフがバカ高いしこのコンソールつけてもまったく圧迫感がないので設置することをストロングリコメンドします。安いしね。
このコンソール、荷重は左右で500gずつ、つまりトータル1Kgにとどめて、とはなっておりますが設置している状況を見ると、もっと入れても大丈夫そう。合計5Kgなら余裕じゃないかな、と思いました。もちろん自己責任ですよ。
台座は一応両面テープだけで着けてみましたが、もしぐらつくようならタッピングビス(木ねじ)で留めちゃえ、と考えております。なお両面テープを接着してすぐ荷重かけると外れるので24時間くらい待った方がいいとは思う。んで、あまり冷えてない状態でつけることが肝要かと。
んで、バラックで組んでみたのがこの絵。
元の映像は宇宙戦艦ヤマト2199のフルハイビジョン映像。モニターが1280×800ですのでダウンコンバートされてキレイに映し出している様子がわかると思います。ちなみにDVDデータを映したものがこちら。
若干コントラストが強めかなぁ?とも思われる映像ですがクルマの中で見る分には問題ない程度。ぜいたく言っちゃいけないね。字幕もちゃんと読めるので、さすが10インチだぜ、という気分です。このモニター、パソコンにもいいかもしれない、と思ってしまいました。ここまで高解像度なのはいらないかもしれないけど、TVキャプチャ用のPCとかサーバとかにもHDMIケーブル一本でつながるのはステキ(電源は12Vなので工夫しないといけないけど)。
最初見たときは10インチでかい、着けられるのかな、やばいな、と思ってましたけど大丈夫でした。バックミラーの邪魔にもならなかったのでOK。
N BOX+はN BOXに比べると後ろのシートが前側にセットされているのでルーフコンソール部分でちょうどいいでしょう。N BOXの場合にはフリップダウンモニターの位置がいいかな、という気はするけど。
さて、ElviraのHDMIアウトはこのモニターに出る、というのはわかった(出なかったらオカシイけどね)。気になったのは音声はちゃんとアナログから出ているのだろうか?ということ。これはHDMI側だけに音が行っちゃって、アナログからは出ないんじゃないか、と危惧していました。事前に家で確かめろ、という気がしないでもないけど本番環境でいきなり試してみたのだった。
結論から言うとちゃんと出ました。よかった。
このようなよくビデオカメラなどに付属しているケーブルをElviraのアナログアウトにつないで、カーナビのAV INに入れてあげます。RCA側はElviraね。
これで音声と映像がカーナビに送られることになるわけですな。これで無事音も出るようになりました。カーナビの方ではVTRモードにすれば外部入力に切り替わりますのだ。
なお、HDMIに出力している状態でも映像はアナログでも出ているので、カーナビのモニターでもElviraの絵が映るのでした。別段映らなくてもいいな、と思っていたのですがこれはこれで結果オーライ。アナログ接続なのでコンソールにつけたモニターの方がもちろんキレイ。
運転中は見ないのでどーでもいいっちゃいいのですが。
というわけでElviraとHDMIモニター、そしてカーナビが無事つながりました。カーナビからの地デジの映像出力もアナログ接続ながらコンソールモニターに映るようにできましたし、これでN BOX+のAV環境は無事整備されたわけです。めでたしめでたし。
なお、一番苦労したのは電源関係の配線。Elviraは通常100Vから5VへのACアダプターを使うのですが車内には100Vないので、12Vから5Vに変換するものを使います。これはUSB出力付きカーシガレットアダプターみたいなものを使いました。これをコンソール部分に設置してあげます。コンソール左側はElviraとこの分配器、ElviraにつなぐSSDでほぼうまります。もっと奥に設置したいんだけど、Elviraにリモコン届かなくなるので、そこはトレードオフ。電源ケーブルは手元にあったUSBコネクタ→DCプラグのケーブルが合致したのでそれを使っていますが、自作してもたかがしれてます。プラグ径はφ3.4×1.4になるかと思われます。
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電圧変換はヘタに12V→5VのDC-DCコンバーターをアキバで買っても2,000円とかしますので、こういったものを使った方がオトクでかしこいと思います。そして以下のようなシガーソケット分配器から分配させるわけです。
この分配器の元もシガーソケットプラグなのですが、そいつはカットして直接クルマのACC電源に入れます。これで表向きはスッキリになるし、手元のスイッチでコントロールできるようになるわけ。
全体の配線図はこんなイメージになります。
というわけで映像周りはこれで一段落。次はお金をかけずに音の改善を目指そうと思います。
※12/26追記
このモニターの解像度は1280×800ですので、16:9ではなく16:10になります。いまどき珍しいアスペクト比ですね。そのためElviraの設定でモニター解像度を16:10にしないと少し縦に伸びた映像になります。そして16:10にすると、今度はアナログ出力→カーナビの映像が上下に圧縮されます。まあ、どっちを取るかというとコンソールモニター(リアモニター)の表示の正確さを取るわけですが。
コンピュータのモニターのように、解像度を16:9に設定してもそれに追従するドットバイドット的な機能はこのモニターにはありませんので、このモニターを選ぶときはそこに留意する必要があります。
※N BOX+のエンジンなどがマイナーチェンジされたよう。しっかし、買って1カ月でマイナーチェンジされるとヘコむなあw