ワタクシ、過去はパンをそれほどには食べませんでした。だがしかし。ダイエットをしてからというもの、炭水化物に対する恋い焦がれる気持ちが日増しに募り、パンも滅多に食べない、食べられない故に好きになったという。そんな悲しい物語。ということもないな。ダイエットは終えたのだが、いまだに分量はセーブしているのでたまに無性にパンを食べたくなる。以前はこんなに食べたい、なんて思わなかったんだが。
さて、パンを食べたい気持ちが強かったんだろうある日についAmazonでこのツインバードのホームベーカリーをタイムセールにて2,980円で販売していたので衝動買いしてしまった。タイムセールじゃなくても3,580円と十二分に安い価格である。ホームベーカリーは1万円くらいするという固定観念があった。それにパナソニックが一強状態であり、マニアックな人が好きなMKとかを購入するというのが普通なのか、と思っていた。
【Amazon.co.jp限定】 TWINBIRD 焼いもメニュー付きホームベーカリー PY-4436AZ
だからいくら安いとは言え、ツインバードかあ、安い家電を作る会社だよなあ、と思っていたので買っても大丈夫かいな、と思ってたのは事実。しかしAmazonのレビューを見るに、それほど問題なさげだったので失敗してもいいか、という価格もあいまって買ってしまった。昨今買うより捨てる方が面倒なんだけど。こういうものなら誰かもらってくれるだろうし、まーいいかと思う。
ちなみにこの商品、Amazon型番だとこの価格だけど、通常型番商品だと10,500円が定価のよう。そういう意味ではAmazonの価格が異様に安いわけだ。なんせ補修部品として見た場合には内釜がAmazon価格より高いのであるw
さて、実際に届いたものを見て、結構でかいぞしまう場所をどうしよう、と思った。炊飯器よりでかい。
キッチンがちらかっていてあまり見栄えのしない写真ですまぬ。中身はこんなものである。
主な付属品としては、焼き芋用のフタ。そして内釜や羽根とか。それほど多くはない。あと、本体にハンドルとか取っ手がないのがちょっといやかなあ。なくてもそれほど困らないかもだが。
さっそくパンを作ってみることにしたのだが、粉を計って~、イースト菌計って~、塩や砂糖を計って~、なんてのは面倒。面倒くさがりがパンを作るのはどうかと思うが、取りあえず失敗はしたくないので、パナソニックブランド(製造は日清製粉)から出ているセットにしてみた。パナソニック向けと書いてあるが、粉がブランド認識するわけもないので気にしない。
単に粉にあらかじめ砂糖や塩を分量入れてあるだけで失敗しないようにビギナー向けにセットになっているわけだ。イースト菌も小分けになっているので、保存などに頭を使う必要はない。しかしながら、このセットは5つ分入って900円。一個180円。普通に食パン買う方が絶対的に安い。ここでコストパフォーマンス考えると萎えそう。
ただ、完全に保存料無添加のオーガニックなパン(粉がどういった処理されているかは知ったこっちゃないが)が作れることでコストには目をつぶろう。セットものじゃなければもっと安上がりになるだろうしな。
さて、実際に作るには水を200cc計って内釜に入れる。そしてその上に小麦粉なりをゆっくりぶちまけて、そのうえにイースト菌を載せる。パナソニックなどの高級機種だとイースト菌を別で投入するシステムがあるが、2,980円にそんな機構はない。期待するモノでもない。水に触れないように小麦粉の上に載せるのである。
そしてセットしてフタして、ボタンで食パンを選んでスイッチオンするだけ。
ここで初めて気づくが、パンを焼くには4時間かかるらしい。ご飯よりはるかに時間がかかるシロモノである、と気づくわけ。もうお腹空いているのに。朝8時にこれをやっていたのだが、できあがるのはお昼だとさ。ひもじい。パンを焼くにはタイマーを使うべきだな、と強く思った。あと気温が非常にシビアなので夏や真冬はタイマーかけて焼くのも難しい気がする。
というわけで、スタートボタンを押すとコネコネが始まる。意外に音も静かなのでほっぽって二度寝するのもいいだろう。
コネコネが終わると発酵工程。まぁ、こねる時間は1時間、発酵2時間、そして焼きに1時間ってところか。正確には見てないのでよくわからないけど、そんなイメージ。
まだすきまだらけだけど、このあとパンパンに発酵して膨らむ。あまり開けて温度下げてもまずいので写真はこのくらいにしておいた。
さて、焼き上がった状態はこんなものである。
ん?焼き色弱いかな?と思った。これは普通というモードで焼いたんだけど。でも取り出してみたら、それなりにちゃんと焼けていた。
側面はきっちり焼けている。うん、初めてにしてはすばらしいというか、勝手に全部機械がやったんだけど。オレのやったのは水計って入れて粉入れただけだ。誰にでもできるところがすばらしい。2,980円の機械スゴイ。
ここであら熱を取ってから切るように、とのことだったので20分ほど置いてから切ってみた。しかも適当にまな板の上に置いていた。しかしながら、もっと時間を取った方がいいことに切りながら気づく。非常にまだ柔らかく切りづらい。網の上であら熱を取るべきだった。あら熱を取ったあとに袋に数時間入れておくといった方法も有効らしい。
でも腹ぺこなので適当にパン切り包丁で切ってみた。美しくないw
6枚切りにしたかったんだが、5枚になった。厚さも違う…でも最初だから仕方ない。今度はあら熱をキッチリ取ってから、カットガイドを用意して切ろうと思う。
さっそくトーストにして食べてみた。シンプルな食パンの味。バターが入ってるわけでもないので、こってり感はなくあっさりしている。もちろんおいしいので満足した。
家の中で焼きたてのパンの香りがする、というのは初体験でちょっと新鮮な気分だった。炊飯器の匂いはそれほどよくはないので、パンを焼くことでハイソサエティなイメージになったぞw
今度はどういったバリエーションでやってみよーかな、と楽しい気分にさせてくれる家電品。やっぱり食はエンターテイメントなんだなー、と思った日曜の午後。
Panasonic ホームベーカリー用 ソフト食パンミックス(1斤分×5) SD-MIX62A