Valore ION 330

日本ではユニティから発売された、Valore ION 330。ケースも光学ドライブもついて、3万円弱というオトクな価格で発売されました。IONチップセットを搭載して、Atom330を搭載しているので、以前紹介したものよりもコストパフォーマンスが高いですね。元はASRockのION 330のようです。こちらも光学ドライブとメモリ、HDD付きで完成品として販売されてます。日本ではユーザがハイエンド指向なので、スタンダードな状態で販売するよりも、別途購入してもらうということでメモリとかHDDは別売りになったのでしょう。SSD入れて静音化したいとかサーバで使うから4GB欲しいユーザにはムダがなくていいですね。

こちらはASRockバージョン。ロゴが違います
こちらはASRockバージョン。ロゴが違います

すでに秋葉原で販売されていますが、ACアダプタもついて、この値段なら買いかもしれません。なんせION搭載マザーボードが高価なご時世ですから、ケースも光学ドライブもこれからそろえる、デスクトップ、あるいはスモールサーバとして使うというのならコレを選ぶべき、と言っても過言ではないでしょう。もっともシンプルなサーバだと光学ドライブをほとんど使いませんので、それもいらんわ、ということもあるでしょうが。

スペック自体は、Atomだけに横並びになっていますが、注目すべきは1GbpsであるLAN(ネットワーク)のチップ。nVidiaのチップを使っています。ここらへんスペックシートに記述されていないので、またRealtek、蟹か?と思ったのですがドライバをダウンロードしてみたところ、nVidiaのものでした。nForce系のチップなんだろな、ということはわかるのですが取りあえずCentOSなどにはドライバは入っているようです。ただし、安定性にはやや難ありな情報がチラホラと。ここらへん、オウンリスクでやってみるしかないかもしれません。

その他のスペックはメモリを4GBまでサポートなど、IONプラットフォームの基本的な部分は変わりありません。コストパフォーマンスに優れているので、HTPCにもいいかも。ただし、SATAが2つしかありません。ケース込みということもあり、スタンダードな構成で使うことが必須になっちゃっています。あとは2.5インチHDDに制限されるので、その点は要注意でしょう。そのため大量にHDDを積みたいという、ネットワークサーバとかにするには、このケースも電源も考えると、ZOTACを使うべきかと思います。

しかし、人気なんだなぁ。アキバでほぼ売り切れ状態なんて。みんな待ってたのかしらん。

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