DC-MCNP1(およびDC-MCNP2)にまつわるまとめページ(2011年5月13日更新)
DC-MCNP1はXtreamerの日本ローカルバージョン。ハンファジャパンが販売元になっている。製造は、韓国のUnicorn Information Systems LTDという会社であり、オランダのMvix Europeがワールドワイドの販売元になっている。ここらへんの関係は不明だが、ハンファがUnicorn Information Systemsから買ってるようなイメージ?以前もハンファはこのMvixを日本向けに販売している。なお、どちらも韓国資本。なおここまでの記述は2009年のものである。現在のXtreamer.netからはいったいどの国の企業なのかが非常にわかりづらい。
2011年現在はDC-MCNP2という型番になり、これはXtreamer SideWinderに相当するものとなった。ファームウェアもXtreamerそのままとなり、独自のローカライズはされていない。中身は同じものと考えてよい。
・基本スペック DC-MCNP1のもの
製品名 | DC-MCNP1 | |
再生形式 | 映像 | MPEG2 HD(ts,tp,trp)、MPEG-1/2、Xvid、DAT、ISO、VOB、IFO、MKV(x.264)、H.264、WMV9、ASF、MOV、RMVB、FLV、MP4、MotionJPEG |
音声 | MP3、AAC、OGG、AC3、DTS、MPEG1/2 Layer 1/2/3(MP3)、MPEG2-2BC、MPEG-2/4 ACC-LG、WMA9(Pro)※、FLAC
※LOSLESS WMAは非対応 |
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静止画 | BMP、JPEG、GIF、PNG、TIFF | |
ビデオ出力 | コンポジット×1、HDMI(Max1080P)×1 | |
映像形式 | NTSC、PAL、AUTO(HDMI出力時) | |
オーディオ出力 | アナログ | RCA (L/R) × 1 |
デジタル | 光(Optical) × 1 | |
ネットワーク | ポート | 10BASE-T / 100BASE-TX (RJ-45) × 1 |
プロトコル | TCP/IP | |
IPアドレス | 自動取得 (DHCPクライアント機能) / 手動設定 | |
対応ハードディスク | SATA規格の 2.5インチ型ハードディスク※ 本製品にはハードディスクドライブは含まれておりません。 ※ ハードディスクを装着しなくても USB-HOST / ネットワークプレイヤー としてご使用頂けます。 |
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USBインターフェイス | USB 2.0 (クライアント) × 1、USB2.0 (ホスト) × 2 | |
電源仕様 | 入力 | AC 100V 50/60Hz |
出力 | DC 12V、2A | |
対応OS | Windows Vista SP1以降 / Windows XP SP3以降※32bit版OSのみ対応 | |
外形寸法 | 167 × 29 × 112 mm | |
重量 | 約325g ※本体のみ | |
パッケージ内容 | DC-MCNP1本体、スタンド、リモコン、ACアダプタ、RCAケーブル、USBケーブル、リモコン用電池(動作確認用)、保証書兼クイックスタートガイド |
・初期出荷時(2009年)のファームウェア
出荷時のバージョンである、1.0.0 boot12。XtreamerのVer1.0.1と同等と思われる。なお、XtreamerのファームウェアはDC-MCNP1には当たらない。
・2011年現在のファームウェア
DC-MCNP1は、一度だけファームウェアアップデートが行われたのみで2009/11/17更新でストップしている。このファームウェアでもある程度問題なく使えるのだが、現在では陳腐化していることは否めない。
Xtreamer用のEmergencyファームウェアを使うことでDC-MCNP1は、Xtreamerになるのでぜひオススメしたい。もちろん保証が受けられなくなる、といったデメリットも考えられるが、すでに初期出荷から2年弱が経過するものなので、保証は切れている人も多いはず。なのでやっちゃえとしか言いようがないwしょせんファンの問題などもあるので、いろいろと魔改造して遊ぶメディアプレイヤーとなった。ファームウェアはこちらにあります。
ページ下方にEmergency firmware download and installation instructionsという項目がありますので、それを展開し、(1)にあるFileをクリックすればエマージェンシーファームはダウンロードできます。手順はそこに説明されていますので中身が空っぽのUSBメモリを用意して、アップデートしてみましょう。再起動後の設定で日本語にするのをお忘れなきよう。
DC-MCNP2はファームウェアはXtreamerそのものなので、本家のアップデートに素直に追従できる。よかったよかった。
・熱問題とファン
DC-MCNP1はファンを止めてしまうと、チップが過熱して暴走するという話が多い。デコードチップは、Realtek 128Xを採用している。ちなみに、このチップはAsusのネットワークメディアプレイヤーのO!Playにも採用されている模様。
ファンは25mmという非常に小さいサイズのものが採用されている。ファンのスピードは調整できるが、高速にするとかなりうるさい。低速でも耳障りな印象を受ける。
チップセットヒートシンクが、チップと密着していない報告もある。そのため、一度自分でヒートシンクを貼り直すのもよいかも。ただ、初期不良報告が相次いでいるので、あまりにもハングアップが激しいようなら交換を申し出るべき。なお、自分のDC-MCNP1のファンを止めてテストしてみたが、気温27℃のときにはH.264AVCなどをデコード再生してもハングアップなどの症状は出なかった。
・その他の不具合またはTips
- NASのファイルが再生できない。(QNAPのNASのファイル再生が全滅のようだ)
- WindowsXPの共有フォルダを見失う
解決策はこちら - PCの共有フォルダを見るときに、ゲストでアクセス可能にしていても、アカウントでログインを求められるときがある。なお、この場合、アカウントを入力してもログインフェイルになる。PCを再起動することで見られる。
- 一部再生できないファイルがある。
- m2tsのように、音声を複数持っているデータ、特にBlu-Rayからリップしたようなデータを再生する場合には、対応していない音声フォーマットの場合には「不明な音声フォーマット」と表示される。音声切替は効くので、PCMなどに切り替えて視聴は可能。