突然だが、備忘録を兼ねて誰かの役にも立つかもしれないのでニッサンの昔のボートであるSUNCATのメンテナンス、ワイパーアーム交換について記す。
すでにニッサンがボートを手がけなくなってから久しいが、ニッサンのサンキャットシリーズのうち、カタマランハルを持つSUNCAT-8や7.7は傑作ボートだと個人的には思う。
カタマランの利点は静止時に揺れが少ないことといった安定性が挙げられる。実際に釣りしていても他のことをしていても安定していてすこぶる快適である。
よいボートではあるが、やはり年数が経過していることもあり方々が故障する。エンジン周りはプロにおまかせした方がいいが、その他の部分は自分でなんとかしたい。コスト面でも時間的にもその方が有用であるからだ。
というわけで、壊れたワイパーアーム交換をしてみた。
ダブルアームを持つボートで経年が経過するとこの部分が腐食して折損することが多い。
すでにメーカーはないため聞いても仕方ないので、調べる。似たようなスペックを持つワイパーを扱っている業者を探すのだ。
このワイパーアームは、上部のボルトが10ミリ、下部が12ミリのセレーションを持つテーパー形式。なんだかんだ探してみたところ、安田自動車(名古屋)というところに問い合わせて入手することが出来た。型番がこれ。
もともとデンソーから、ASMOという会社に代わり、またデンソー(デンソーワイパシステムズ)に戻るという形になっている。そのためデンソーに問い合わせれば取り扱いしているところも見つかると思う。
ついでにこれにあうワイパーブレードも購入しておくとよい。ネジ止めするワイパーブレードはそこらへんでは売っていない。
ということで無事交換できた。これであと20年は大丈夫…かな。
抜くときにワイパーアーム本体を止めているナットを緩めてもワイパーアームが抜けないと思う。テコの原理で持ち上げるのはやめておいて、ちゃんとプーラーを買おう。アストロプロダクツでワイパー専用のものなら1000円程度。汎用のものでも2000円程度だ。amazonでも売っている。
また、台座とワッシャー、ナットの間のゴムワッシャー的なものは補修部品として入ってはいない。適当なゴムシートを切り抜いて作るか、元のをそのまま使おう。自分は取り急ぎ元のモノにラバープロテクタントを吹いて使っている。機を見て交換する予定。
アームの角度や長さはサブアームを緩めて調整する。
このワイパーアーム、それほど高価でもないので予備を用意しておくといいと思う。錆止め塗装もされているのでそれなりに持つとは思うが。
プーラーは、こんなので十分使える。