先週ヒマをしていたら、芸能プロダクションに勤めている知り合いから、電話がかかってきた。そこに所属するタレントのオーディション用の映像と写真を撮ってちょ、ということだった。まぁ、ヒマだし練習がてらにいいか、と思って晩飯につられて気軽に受けたんだけど、使ったビデオカメラがクセモノだった。
用意したカメラはPanasonicのHDC-SD1。AVCHDフォーマットで録画するハイビジョンカメラである。別段ビデオカメラは以前仕事で扱っていたのだが、このカメラは細かな設定などなくポンと簡単に撮れるカメラである。しかしながら本来ハイビジョンで撮る必要もないのだが、設定にSD解像度などはまったくなくハイビジョンで撮るしかないカメラだった。DVフォーマットじゃ無理なのかぁ、と思っていたしかたなくAVCHDで撮るのだが、これがドツボの始まり。
ざっと調べたところ、AVCHDはきちんと対応しているプロシューマ向けのソフトが少なく、WindowsでマトモにやろうとするとSONYのVAIOを買いましょう、ってな結論らすぃ。最近チェックしてなかったジャンルなのでいまいちよくわからん。コンバートしてから編集すればいいのだが面倒だなぁと思ってソフトを探すことにした。Premiereが対応していてくれればいいのになぁ…と思いつつ。Premiere CS3持ってるのにPremiere Elements買うのもシャクだし。
そこでまずは無料体験版で、このソフト、サイバーリンクのPower Director7を使ってみた。
まぁ、安いソフトの割に非常に動作が軽いし、使いやすい。AVCHDの再生は本来荷が重いのだが、レスポンスよくキビキビと動いてくれる。オーバーレイした映像の大きさを手で修正しなけりゃならないのが面倒だなーと思ってはいたが、レンダリングも軽いし、今回の仕事にはピッタリだ。ダウンロード販売で12,000円出しちゃえ、と思ったのだが、調べてみると優待版が9,000円程度で買える。
なのでダウンロードで購入するのはやめてヨドバシカメラで買うことにした。
そしてヨドバシに行ったら、UleadのVideo Studio 12があった。つい使ったこともないのに、あ、こっちの方がいいや、と思って買ってきた(笑)。完全ココで死亡フラグが立ったような気がする。
しかも価格は15,000円。高いのにこっちを選んだ理由はブルーレイにも焼けるってことだ。いや焼きもしないんだが。いやいや、そんなことじゃなくてお金にならない仕事でソフトを新調する意味がわかんないだろ、オレ。
そして家に帰ってさっそく使ってみたのだが、泣きたくなった。非常に重い。AVCHDのクリップをトリミングしようとして再生するとワンテンポ待ってからガクガクと再生される。絵面で選ぶならフレーム送りをすればいいのでそれほど困らないのだが、今回は音声で切り出し箇所を決定するので音声と映像がシンクロしないプレビューを見せられてもイン・アウトをキッチリ設定できない。しかもしゃべってる人たちがシロウトさんに毛が生えた人も多いので、どうぞ、と言い終わらないうちにしゃべりだすのであまりルーズにイン点を設定できないのだ。
仕方なくプロキシーファイルを作ってからクリップのトリミングやるんだけど、それでも動作が重い。Core i7で動かせばいいのかもしれないが、そんなもんは手元にないのだ(笑)。
というわけで重たい動作をガマンしながら使うことになってしまった。もうとりあえず終わらせたいのでコレをガマンして使うが、ほんとに動作が重いので体験版をダウンロードしてから使うことを強くオススメする。
いいところは…今のところオーバーレイトラックを画面の大きさにフィットさせることができることくらいかな(苦笑)。
そういえば、ヨドバシカメラにはフックアップ(ソニー)から出ているVEGAS MOVIE STUDIO 9もあった。これもAVCHDに対応しているのだが、ソニーのAVCHDだけだと困るなぁ、と思って見送ってしまったのだった。
んで今ダウンロードして試してみたら、PanasonicのAVCHDでも全然問題なく読み込めた。スゴく軽くて使いやすい(爆笑)。というわけでamazonで買っちゃいました。はっきり言って今まで紹介した2製品と志が違います。なんというかPremiereやFinal Cut使っていた自分にはとっても使いやすい。単にクリップ並べて編集するだけなら上の製品でもいいけど、トリムなどが段違いにやりやすいのと、スクラブも、ちょっと違和感ありつつもちゃんとできる。個人的にはA-Bロールモードなどに出来るといいんだけど、まぁすでに廃れているモードなのでどうでもいいっちゃいい。こんなんが14,000円以下で買えるのかぁ。Video Studio 12より安いよなぁ。シクシク。やっぱりちゃんと比較して買わないとダメだなぁ。Video Studioはオークションで売り飛ばすことにしました…。
エフェクトやトランジションの種類なんか100や200あっても仕方ないので、当たり前ですが足腰のしっかりしたちゃんとしたソフトを買うべき、と反省した一日でした。