ヤフオクでα200用の安レンズを探していて目に止まったのが、初代のAF 35-105mm F3.5-4.5です。どうやら初代の方はそれまでのNew MDレンズの光学系をそのまま流用してオートフォーカス化し、ズーム方式を直進から回転に変更したもののよう。Webなどでも取り上げられているのですが、名レンズと言ってもよいレベルらすぃ。
というわけで落札しちゃいました。ジャンク扱いになっていたので、他に70-210と合わせて3,000円以下というお安い価格でございまする。こないだ70-210は売り飛ばしたんですが戻ってきたような。いや、70-210は微妙にカビがいらっしゃいますので、あまり使わないような気もするが。35-105mmの方は外観に多少のキズや汚れはあるのは当たり前として、レンズは非常にコンディションがよかったので安心しました。カビもなく、ホコリも微量。クモリもありませんでした。
というわけでさっそく実写と行きたいところなのですが、あいにくの天気だったので出動機会が与えられておりません。35-105mmですから換算すると、52.5-157.5mmになるので標準レンズから135mm程度の望遠レンズという感覚になりますね。ちょうど城南島からの飛行機撮影によいかもしれぬ。または羽田の2タミなどで使うとよい案配かもしれません。今度晴れたら行ってこようと思います。
とりあえず近場で撮影したものを載っけておきます。あまり天気のいい日の写真は少ないのですが、晴れたらキチンと描写してくれます。曇りだと眠い感じになるけど、なんとなく暖かみのある描写です。晴れてもコントラストが他のレンズに比べると弱いかな。これらの写真はすべて開放で撮っているのですが、中央付近の解像度はかなり高く感じましたので、これなら開放から十分使えます。ポートレートにもいいかも、と思いました。ボケも悪くないですし。
そうそう、部屋の中で試し撮りしたときに、驚いたことがあります。まずAF音が非常に大きいこと。ボディのモーター使って回転させてるわけですが、鏡胴の中でギヤがガチャるのがよくわかります。バチャッという音で最初はビックリしました。それと近接撮影ができない。最短撮影距離が1.5mって今のレンズとは比べものにならないくらい遠くにしかフォーカスが合いません。マクロモードにすれば105mmの領域でマニュアルで40cmに寄れることは寄れます。使いやすくはないけれど、昔の設計なのでこんなもんなんだろうな、と欠点も許せちゃいますね。
エンジニアリングプラスティックを使っていない金属製のレンズなので、持ったときの感触はズッシリとしていて質感はとってもよいです。鏡胴につやありのレンズってクラシカルなカンジがしてα200とはおもしろいマッチング。官能性能的にこのレンズはいいデキだと思ったのでした。
ヤフオクなどで安く出ているものを落札できればコストパフォーマンスはかなりよいでしょう。1,000円~2,000円程度で買えるはず。新しいバージョンはもっと安いのですが、作りが安っぽくなっているのと、写りは旧型の方がよいみたい。さすがに5千円以上払うんなら24-80mmのNewタイプに行った方が幸せかと。50mm相当の標準レンズ域から望遠域のズームとして、これだけ持って行って縛りをつけて撮影するのもいいかも。18mmとかの高倍率ズームだと、すぐに広角端に頼っちゃったりしますのでw