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AD31のタコメーター不調の原因と対応

ワタクシのボート、ニッサン サンキャット8はもう船齢を重ねているので色々なところが錆びたりダメになったりしている。

この一年でもドライブのチルトスイッチが壊れたので交換した。純正パーツはびっくりするほど高いので、eBayで中国製の互換パーツを買う。取りあえず動きゃいいのだ。

そして先日もタコメーターが1000回転を指したまま止まってしまった。エンジンを止めるとタコメーターも0に戻るので完全に壊れてしまったようでもない。

AD31の配線図を見ながらドコいかれているんだろう?と悩んだりしていたが、Webを探していたらヒントが見つかった。補機類を駆動するベルトが切れるとそういう状況になるらしい。いや、先にエンジンルームをくまなく見ろよ、という話でもある。

もう一度ボートに行って見ると、確かに2本あるベルトのうち1本が破断していた。予備は積んであるので、2本とも交換。切れていない方も多少伸びていたので一緒に交換したわけだ。

エンジンを始動してみると無事にタコメーターはきちんと動く。しかしなぜ1本切れるとタコメーター動かなくなるのかな。コレは調べてみよう。1本切れても補機類をちゃんと稼働させるように2本体制になってるわけでありタコメーターの取り出しをもうちょっと見てみないとダメっぽい。

なお、ベルト自体はモノタロウで1150ミリのコグドベルトを用意してあった。今ももちろん売っている。汎用性もあるものだから、規格さえあえば純正にこだわる必要もない。

なんとかあと5年くらい動いてくれますように。船外機に換えようと思ったけど300万はなぁ…。ボートより高いわ。

NISSAN SUNCAT-8 セルモーター交換

ニッサン サンキャット8の搭載エンジンはボルボ ペンタのAD31である。

これにSXドライブがついてI/O…船内外機として機能している。海に置きっぱなしにするボートとして船内外機はメンテナンスコストがかかるなどデメリットが多いのだが、マリーナは遠いし上架できる場所も普通の港に置いてあるので、そこはガマンする。

購入してすぐエンジンとドライブの間にある隔壁(トランサムシールド)が腐食していてすさまじい修理費がかかったのだがそれは別の話。

乗り始めて最初のウチはエンジンはすぐかかるので、エンジン自体は問題ないと思ったのだが、そのうち一発でセルモーターが回らない症状が出だした。一度ビルジとオイルが溜まり、それでセルモーターに浸水しておかしくなったのかもしれないが、いまさら確かめようもない。

当初はバッテリーのせいやリレーなどを疑ったのだが特に問題ない。原因がわからないので、だましだまし使っていたのだが(なんせ一度回ればその日は回り続ける)、ある日回らず加熱して煙を出したことがあった。

そのためセルモーターを交換するしかない、と思って手配しようとしたのだが、純正の新品セルモーターは13万円もする…。たかだかセルモーターに13万も出したくないので、型番検索してみたところ中国製であろう互換モーターがあることがわかった。

日本のヤフーオークションなどで3.5万前後でも扱っているが、ebayで買う方が安い。送料込みでも2.5万程度。しかもヤフオクのものは初期不良でも交換してもらえないが、ebayのものなら交換してもらえる。日数もそれほどかからないのでebayで購入した。

さて、その交換だが、結論からいうとエンジンを降ろす必要はない。150ミリと50ミリのエクステンションバー(200ミリくらいなのだが、ソケットレンチとソケットの長さも考えないと行けない)とソケットレンチを組み合わせればなんとかなる。一番外しにくいのはセルとエンジンを接続している一番エンジン側のナットだが、エクステンションバーで戦うことでなんとかなる笑

自分は複数の長さを持つエクステンションバーセットを購入してソケットレンチでバラした。

このセットを購入。

なお、バラす前に写真を撮影してケーブルの配線などを記録しておくこと。ここらへん自分は忘れていてかなり難儀した。

変なところにボルトが落ちている…

また、再組み付けするときに銅でできているボルトは簡単にねじ切れるので過大なトルクをかけないこと。自分はねじ切ってしまい、そのボルトに穴を開けてタップでネジを切り、寸切りボルトを作り接続する羽目になってしまった。

セルモーター交換後は極めて好調になった。沖でエンジンかからなくなる心配がなくなったので安心してエンジンを停止してアンカリングしてダイビングなり釣りなりできるようになった。