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Antec Micro Fusion Remote 350

 AntecからMicroATXケースがリリースされました。HTPC向けです。以前紹介した、SilverStoneのML02BはMini-ITXでしたけど、こちらはワンサイズ大きめ。

 正面に液晶ディスプレイがあり、さらにリモコンで操作できるところも似ています。価格はツクモで29,799円というのが初値になりますね。実際にML02Bとのサイズを比較してみると、以下のような差異があります。

Antec MFR350
120mm (H) x 390mm (W) x 410mm (D)

ML02B
82 mm (H) x 397 mm (W) x 375 mm (D)

 これを見ると幅はML02Bの方が若干大きいですね。そして奥行きはMFR350が35mmほど大きなサイズになってます。厚みが決定的に違ってML02Bは非常にスマートな外観を実現するために38mmも薄くなってます。でもこのMicro Fusion Remote350もそれほど分厚くもないし、写真で見る限りバランスも悪くない。Micro-ATXの方が機能が充実したマザーボードを選びやすいし、価格もこなれていますのでこの厚みを気にしないならばAntecを選んでもいいでしょう。

 それとAntecは電源も強力です。ML02BはACアダプタで最大120Wですから、あまり大電力を消費するCPUは最初から無理。こちらは350Wの電源を搭載しているので、クアッドコアCPUでも余裕でドライブできるでしょう。もちろんHDDは一台でグラフィックボードをHD3450クラスの省電力を指向することが前提になります。ファンは最初から2台用意されていますし、さらに1台追加できるので、1000rpm以下でゆるゆる回せれば、ある程度の発熱があっても十分筐体内は冷却可能ですね。

 フロントパネルがシルバーってところは個人的には気にくわないのですが、他の機材がシルバーベースである人にはこちらの方がいいでしょうね。やはり液晶パネルがブラックフィニッシュされているので、ブラックの方がいいんだけどなあ。テカテカしてないブラック(ヘアライン仕上げなど)でも出してくれないものか。リモコンはシンプルなタイプでVistaのMedia Center向きに用意されています。

 リモコンのデザインはイマイチかな(苦笑)。高級感はないですねぇ。さて、それほど価格も変わらないのでML02とどっちを選ぶか、だけれども汎用的なパーツを使える(5インチ光学ドライブとか)、LowプロファイルのPCIカードを使える、なんてところに差異もあるわけで、拡張性を重視したい層にはこちらかな、という結論です。ただ、同じAntecのFusion Blackがリモコンなくても2.7万円。なんていうか悩むところですね。

ECS 945GCT-D

 Atom搭載マザーボードの本命か?と思われるボードがデビューしましたね。実際にTWO TOPで見てきたのですが、他のマザーボードにはないPCI Express×1のスロットが輝いています。

 さすがにMini-ITXの大きさではなくDTXの大きさになってしまっていますが、Micro-ATXのケースには入るので、HDDたくさん積んでNASにしたい、とか静音マシンなことを利用してHTPCにしよう、という方向性もアリかな、と思います。まぁ、しつこく言っているので、アレなんですがどうしてLANがGigabitじゃないのさっ!そりゃ、PCIもPCI ExpressもあるのでそこにNICを挿せばいいんでしょうけど、スタンドアロンでなんとかしたいってのが人情でしょう。

 しかし、それを置いておくとよさげなボードです。Mini-ITXにこだわらない、NICもGigabitじゃなくてもいい、という人にとっては、ヒートシンクもファンレスの上拡張性もある、さらにはメモリは最大2GBで他のボードと同じ制限は受けていますが、Dual Channelで動作するというところも優れています。オーバークロック設定もあるようなのでAtomボードのオーバークロック選手権があったら、誰しも選ぶボードになりそうですね。消費電力はintelなどと変わらないようです。しかし、MSIのボードもファンレスですが、945GCチップセットはかなり暑くなるのでユルユルと動くファンは装着した方がいいでしょう。チップセットのファンを外して運用したことがあるのですが、CPUまで70℃になっていたのでやめました(苦笑)。

 昼間メシ食いがてら秋葉原を散策して、コレがTWO TOPで店頭に山積みになっているのを見て、思わず買いそうになったのですが「買ってもサーバマシンもすでにあるし、ML115も余ってるしなぁ…」とガマンしました。他にケースやらなんやら必要になるのでトータルで最低でも2万円はかかってしまうというのも思いとどまらせた要因です。TWO TOPでは9,980円でしたが、ネットショップだと9,970円。自分が今から買うならば、数あるAtomボードの中でコレを買います。よっぽどMini-ITXにこだわりがなければ、ですけれど。

 諸々のスペックは以下の通りです。 続きを読む ECS 945GCT-D