松島に上陸して走り出すとわかるのだが、基本的にあまりクルマや人はいない。特に平日の昼間などはシーンとしているイメージ。観光地としても目立つ場所ではないから、賑わっている雰囲気は一切なくひっそりしている。
やっと100キロ程度
郵便局を過ぎ、フェリーの港(吉原港)を経てから最初に桜坂という場所に行ったのだが、ここは福山雅治が歌った桜坂のモチーフだった、と言われている。福山雅治が長崎出身でデビュー前にこちらに来たことがあったそうなのでそういう話が出たらしい。実際は大田区田園調布の桜坂のようだ。
ここの桜がすごいかどうかは桜の季節じゃないから、わからなかったので、また再訪してみたい。
桜坂にあるバス停(この写真は昨年1月撮影したものです)。
桜が咲いていない桜坂。この上にちょっとだけ住宅があるんだけど、あまり住んでいないような…(この写真も2019年1月のもの)。
桜坂を過ぎると小さな集落(商店も少しある)の終わりにある、震洋特別攻撃隊基地あとに出る。
基地のあと。とは言っても入り江しかない。
もっとも基地として整備される前に移動しちゃったようなので、本当に何もない。震洋自体それほど成果を上げたこともないので、あまり取り沙汰されることもないだろうから、こうやって歴史に埋もれていくだけの気がする。
この先に松島火力発電所があり、途中の道から垣間見えた。火力発電所を上から見るってあまりない経験かもしれない。
石炭火力のため、広大な敷地に石炭がたくさん積まれている。
石炭でまだ発電しているんだなぁ、と思ったが石油だけに頼るのも何かあったとき困るし、リスク分散の観点からも必要なのだよな、とは思った。
このまま少し走ると日本一小さな公園がある。真面目に一番小さいかはわからないけど、名乗っちゃえば勝ちだよね。
ベンチを柵で囲ったもの。
若干おもしろいのでよしとする(上目線)。
ここから先は海沿いの高台を走る気持ちいい道。曇っていたが、それでも見晴らしがよい。そしてこの先に、この島が炭鉱の島だったことを表すレンガ造りの建物がある。
炭鉱で命を落とされた方のための碑。近くの小屋に線香などが置いてあるので、焼香するのもいい。
変電施設跡。この前に立杭口がある。

炭鉱らしさを感じるのはこの部分だけといってもいいかな。この先はまた小さな集落があり、そこを経て遠見岳に至る道に行く。
遠見岳は松島で一番標高の高い場所になり、ここから先ほどの火力発電所や池島、大蟇島(おおびきじま)を望める。
火力発電所。だいぶ遠い。
風力発電施設もある。あとは電波塔など。
この先はもう先ほどの港まで周回しておしまい。港周辺の集落があるけれど、松島神社に寄るくらい?市役所の出張所があるけれど、人のいるところを見たことないような。たまにはいるのかな?
また、小学校も中学校もすでにないので、生徒たちは船で通っているそうだ。荒れたら休むしかないんだね。
船の待合所にある市役所の出張所。市営だから同居してるわけだ。
あとはまた船のチケットを購入して帰るだけ。小一時間もあればバイクなら一周できる。
なお、小さな商店がほうぼうにあるけれど、やっているか微妙。飲み物くらいは自販機で買えるだろうが、もし必要なら食料は持ち込んだ方がいい。
というわけで、原チャリレベルでも楽しめるプチ離島ツーリング。もっと時間あるときにお弁当持って来たいかも。急いで回りすぎた気もする。
さて、次は池島に行こうかな。一度訪問はしているのだが、こちらも何度も行きたい場所でもあるのだ。